シンスプリント・オスグッド・シーバー病専門外来 つつじが丘接骨院のブログ2

当院では、シンスプリント、オスグッド、シーバー病などの痛みを中心として専門的な治療を提供しています。当院の治療の最大の特徴は、痛みを取るための装具をすることにあります。「装具を装着した日から効果を発揮する!」「何回も通院する必要がない!」などの特徴があります。
治療を繰り返しても、再発してしまったら何の意味もありません。
このブログでは、その効果や製作に至った背景を書きたいと思います。

では、もう少しシンスプと偏平足について話を進めてみたいと思います。


偏平足をシンスプの原因とされる方の言い分は次のようなものです。


偏平足になることで、着地の際に衝撃が大きくかかるから、

シンスプリントになってしまうというものです。

Shin-splint

確かにわかりやすいのですし、もっともらしく聞こえます。


でも、これだとシンスプ=偏平足ということになってしまうのです。


実際に当院のシンスプ外来の患者さまで、偏平足の方はそれほど多くはありません。


40
%くらいではないかと思います。


つまり、偏平足はシンスプの原因と考えられなくはないけれど、


それを実証できるだけの統計も実証もないということなのです。


また、残りの60%の方は偏平足ではない、ということを考えると、


偏平足だけをシンスプの原因とするには、

あまりに短絡的過ぎるのではないかと思います。


ということは、

もっと別の視点からシンスプというものを考えなくてはいけないということになるのです。

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偏平足とスポーツ障害の関係性については、

いろいろな研究で取り上げられていたりしますが、

その実際についてははっきりとは断言できないのが現状です。


これをシンスプリントの患者さまに当てはめてみることにしましょう。


・偏平足がシンスプの原因なのだとすれば、

偏平足を持っている人は、すべてがシンスプになるはずである。

・偏平足がシンスプの原因なのだとすれば、

  偏平足ではない人が、シンスプにはなることはない。


ということが言えるはずなのですが、


実際にはそのようなことはありません。

A_WBJ_Flatfoor

当院では年間600800人のシンスプの患者さまに来ていただいていますが、


そのようなことは断言はできないことなのです。


医学の研究のテーマとしてよく取り上げられていたりしますが、


シンスプになっている偏平足の方を必要以上にクローズアップし、


最初から一定の結論ありきで研究をしているような気がします。


なぜ、シンスプが発症するのか?

という本質を見失ってしまっている研究テーマが多いのです。


偏平足はシンスプを発症する直接的な原因となることはない、

というのが、当院の統計と経験から言えることなのです。

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今回からは、シンスプと偏平足の関係について書きます。


このテーマは、興味のある方も多いと思いますから、


じっくりと掘り下げてみたいと考えています。


「キミのシンスプリントは偏平足が原因やね」

「偏平足は筋肉を引っ張ることになるからシンスプになってしまう」

「偏平足は骨盤の歪みにつながるから、それがシンスプを引き起こすことになる」

「だから偏平足を治さなくてはいけない」

「シンスプにつながる偏平足を改善するためにテーピングをします」

「偏平足はいろいろな障害を出してしまうから、インソールをしましょう」


これは、当院のシンスプリント外来に来られた患者さまが、


よく言われていることです。

child_flatfoot_causes01

シンスプを治療されている先生からすれば、

これを当たり前のことように患者さまに説明されているのではないでしょうか?


では、これが本当だとすると、


偏平足になってしまっている方でスポーツをされている方は、


すべてがシンスプになってしまうということになります。

ということは、

偏平足を治さないことには、シンスプは治らないということにもなります。

逆に判断すると、

偏平足ではない人は、シンスプにはならないということになります。


今まで言われてきたことですが、

これって、本当に正しいことなのでしょうか?

このブログをお読みの方はどう思われますか?


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前回はスポーツ選手がシンスプを患った場合、


最長でどれくらいの期間治らないのかというとについて書きました。


シンスプが18年もの間治らないという極端なケースでしたが、


2
3年もの間治らないという患者さまも珍しいことではありません。


このような場合は、疲労骨折ということになってしまう場合も多々あります。


シンスプの痛みだからと言って、


我慢しておけば、いつかは解決するだろうというような判断は禁物です。


シンスプが悪化してしまった場合、


その最終的な結末は疲労骨折です。

shinsplint1

上の画像は、シンスプが疲労骨折へと悪化してしまったケースのレントゲン写真です。

骨の表面が膨隆しているのがわかっていただけると思います。

疲労骨折はその炎症が治まるまでに、数か月の期間を要してしまいます。


スポーツ選手にとっての数か月は致命的です。


レギュラーでなくなってしまう、試合に出られなくなる、という前に、


練習すらできなくなってしまうのです。


ですから、スポーツができなくなってしまう前に、


シンスプはしっかりと治さないといけないのです。


次回からは、シンスプと偏平足ということについて書きます。


偏平足はシンスプの原因にされることが多いのですが、


はたして、本当に偏平足はシンスプの原因となるのか?


ということについて書いていきます。

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スポーツとシンスプリントの痛みについての続きになります。


前回、シンスプは初心者病などではないということを書きました。


競技レベルの高い人でも発症するということです。


今回はどれくらいの期間、シンスプを患っているのだろうということについて書きます。


どれくらいシンスプの症状が持続するのかについては、


どのような治療や指導を受けてきたのか?


などで大きな差が出てきますから、一概には言えません。


ただ、当院で診てきた患者さまの中で、


印象に残っているスポーツ選手についてということになると、


これまでに最も長い期間シンスプを患っていた患者さまは、


なんと18年もの期間、ずっとシンスプを患っていました。


バドミントンの選手でしたが、

20121226b

最初にシンスプが出たのが高校生の頃、

以降18年もの間シンスプを引きずっていました。


当院の専門外来に来られたころには30代の実業団の選手になっていました。


彼女もずっと我慢をしていたわけではありません。


シンスプのための治療をしてきたのにも関わらずです。


スポーツ選手はなかなか休むことができません。


それが高いレベルであれば尚更です。


高校生、中学生であっても、それは同じことなのです。


だから、スポーツ選手のシンスプは長引いてしまうことが多いのです。


もちろん、この女性は当院の装具療法にてしっかりと治り切りました。

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