シンスプリント・オスグッド・シーバー病専門外来 つつじが丘接骨院のブログ2

当院では、シンスプリント、オスグッド、シーバー病などの痛みを中心として専門的な治療を提供しています。当院の治療の最大の特徴は、痛みを取るための装具をすることにあります。「装具を装着した日から効果を発揮する!」「何回も通院する必要がない!」などの特徴があります。
治療を繰り返しても、再発してしまったら何の意味もありません。
このブログでは、その効果や製作に至った背景を書きたいと思います。

では、今回からシンスプと疲労骨折について具体的に書きたいと思います。


このテーマで書く内容は、


・疲労骨折とは?

・検査写真(レントゲンやMRI検査)

・その患者さまの状況、


など、そのあたりをわかりやすく書きたいと思います。


まずは最初として、疲労骨折とは何だろう?ということについて書きます。


疲労骨折とは、


明らかな原因(転んだ、落ちた、捻じったなど)がないのにも関わらず、


骨が折れてしまうケースのことを指します。


明らかな原因は見当たらないのですが、


一度では骨折しない程度の力が繰り返し加わることで起こるものです。


シンスプリントの場合で言えば脛骨、

疲労骨折5

足の痛みで多いのは第2・3中足骨、


疲労骨折3

体幹で多いのが肋骨、ということになります。


最近、シンスプが疲労骨折になることが理解されてきていますが、


数年前までは、

シンスプが疲労骨折になることなど誰もがわかっていなかったことでした。


当院では、この点にいち早く着目していたのですが、


シンスプの場合は、疲労骨折の初期の場合ではレントゲンに映らないこともあり、


一般の方はもちろんのこと、


業界においても、理解していなかった先生がとても多いのが実際だったのです。

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【つつじが丘接骨院(兵庫)&装具製作ラボ(東京)】
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今回から、シンスプと疲労骨折について書きたいと思います。


当院には、これまでのシンスプリント5000症例以上という膨大なデータがあります。

IMG_2058

(上の写真は問診票ですが、数か月で山のようになってしまいます)

シンスプ初期の方から数年もこの症状を患っている方。


小学生のお子さんから60代の高齢者まで。


参加している競技についても(ボールを使うのかどうかなどは問題とはなりません)、


ラン系
野球、サッカー、マラソン、陸上競技、ラグビー、アメフト、ソフトボール、ホッケー、ラクロス、ローラースケート、登山など、


跳躍系
陸上競技(高跳び、三段跳びなど)、バレーボール、卓球、器械体操、新体操、ウエイトリフティング、フィギュアスケート、ストリートダンス、チアリーディング、フェンシング、空手、剣道など、


複合系
バスケットボール、テニス、ハンドボール
など様々です。


中には、シンスプだけに症状がとどまらず、


疲労骨折へと悪化してしまった方も多数いらっしゃいます。


なぜ、疲労骨折になってしまうのだろう?


これはシンスプ外来の開設を考えた動機のひとつでもあるのです。


シンスプと違い、
疲労骨折にまで悪化すると、

治るまでにはかなりの時間を要するようになってしまいます。


装具療法はシンスプを治すためのベストの治療法ではありますが、


それでも疲労骨折への対応にはそれなりの時間を要してしまうのです。


疲労骨折にならないためには、


・なぜ、疲労骨折になってしまうのか?

・どうすれば、早く良くなるのか?

・再発しないようにするためにはどうすればよいのか?


これらをしっかりと検証する必要があるだろうと考えています。


これらをしっかりと検証することで、


・疲労骨折を未然防ぐことができる!

・早く良くなる!

・再発もしなくなる!


という効果を発揮できるようになるのです。


それをできるのは、当院でおこなっている装具療法だけなのです。

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さて、今回から新しいテーマで書きます。


テーマは「シンスプリントは疲労骨折へと悪化する!」です。


このテーマを書く理由は一つです。


それは、前回までこのブログで書いていたシンスプの症状レベルと、


疲労骨折は大きく関係するからです。


知らない方も多いのですが、


シンスプは悪化することで疲労骨折へと悪化することがあります。


しかも、それは珍しいものではありません。

疲労骨折2

誰でも、どのようなシンスプの方でも起こりうることなのです。


今回から、そのシンスプと疲労骨折にテーマを絞って書きたいと思います。


これまでの患者さまの経験から、


・当院にストックしてある検査写真(レントゲンやMRI検査)やその患者さまの環境

・その患者さまがどうして疲労骨折になってしまったのか?

・そのような方が治るまでのプロセス

・疲労骨折になっているかどうかのセルフチェック

 (これは治療をされている立場の方にも有効です)

・その他、疲労骨折になってしまった患者さまの治療ケース


など、専門外来を行ってきたからこそ書ける内容にしたいと考えています。


シンスプリントに対して、


治療をされているのにもかかわらず、


疲労骨折になってしまって当院に来院された患者さまはものすごく多いのです。


そのようなケースを数百人と診てきました。


その経験の中から、


知っていただきたいことを書いていこうと考えています。

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さて、前回から紹介している高校生のケースですが、


シンスプの治療のためにずっとマッサージを受けていました。


それでは全く改善しないどころか、以前よりも悪くなってきています。

シンスプリントへのマッサージ

当院の症状レベルでいうレベル2という状態です。


レベル2の場合は、


起床時、歩行時など日常生活での痛みが出ているということになります。


こういう場合は、一度レベル1に戻す必要があるため、


日常生活の痛みが取れる装具をしていただくことになります。

(実際にはレベル2まで進行する方はシンスプ全体の約5%という感じです)

図1

この高校生の場合も日常的装具を装着していただきました。


この装具をすると、起床時、歩行時、階段の昇り降りなどの痛みは全く感じなくなります。


こうすることで約1週間~10日間くらいでレベルⅠの状態に戻すことができます。


この彼の場合は、


1週間後には痛みもなくバスケットボールをできるまでになりました。


シンスプリントの治療にマッサージをされるところが多々あります。


シンスプとは何なのか?
という基本的なことを考えていないため,

このような治療になってしまうのだと思います。


シンスプは筋肉の痛みではありません、
骨が痛むのです。


マッサージをしても、シンスプが良くなることはありません。


もしかすると、それで良くなった方があるかもしれませんが、


それはマッサージが効いたのではなく、


シンスプの炎症が治まる時期であった、


もしくは、

治療に加えて安静の指示が出ていたということの方が大きいのではないかと考えています。


このテーマは、一応今回で終了とします。
(追記で加筆する場合もあると思いますが)


次回からは、「シンスプリントは疲労骨折へと悪化する!」

というテーマで書きたいと思います。


最近になって、シンスプリントは疲労骨折へと悪化する、


ということが知られるようになりました。


この点について、わかりやすく書いていきたいと思っています。

シンスプリントを理解していただくにあたっては、特に重要なテーマです。

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では、前回からの続きで記事を続けます。


件の高校生は、整骨院でマッサージ治療とストレッチを繰り返し受けています。


治療から帰るときは、よくなったようにも感じますが、


家に帰って、患部を押さえてみても痛みは変わりません。


「このまま治療を繰り返していれば、しっかりと治る」


という整骨院の先生の言葉を信じて、ほぼ毎日通院していたのです。


ただし、整骨院の先生の指導では、クラブは参加してはいけないというものでしたが、


新チームになり、レギュラー争いの真っ最中でしたから、


そのようなわけにもいかないのが実際です。

shin

それを繰り返すこと約1カ月、


本人の言葉を借りると、


「朝起きた時に骨にものすごい痛みを感じた!とにかく骨が痛い!」

「このままマッサージ治療を受け続けて治るのだろうか?」


という疑問が湧き出してきたのです。


というか、


「マッサージでは治らない!」という結論に至ったのです。


そのまま、当院シンスプリント外来にご連絡をいただきました。


当院で診た感じでは、レベル2の状態です。

(詳しくは、シンスプリントの症状レベルの記事をお読みください)


レベル2の状態であるということは、


起床時、歩行時など日常生活での痛みが出ているというレベルです。


言い換えると、


疲労骨折の一歩手前の状態である、ということです。



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