さて、前回から紹介している高校生のケースですが、
シンスプの治療のためにずっとマッサージを受けていました。
それでは全く改善しないどころか、以前よりも悪くなってきています。
当院の症状レベルでいうレベル2という状態です。
レベル2の場合は、
起床時、歩行時など日常生活での痛みが出ているということになります。
こういう場合は、一度レベル1に戻す必要があるため、
日常生活の痛みが取れる装具をしていただくことになります。
(実際にはレベル2まで進行する方はシンスプ全体の約5%という感じです)
この高校生の場合も日常的装具を装着していただきました。
この装具をすると、起床時、歩行時、階段の昇り降りなどの痛みは全く感じなくなります。
こうすることで約1週間~10日間くらいでレベルⅠの状態に戻すことができます。
この彼の場合は、
約1週間後には痛みもなくバスケットボールをできるまでになりました。
シンスプリントの治療にマッサージをされるところが多々あります。
シンスプとは何なのか?という基本的なことを考えていないため,
このような治療になってしまうのだと思います。
シンスプは筋肉の痛みではありません、骨が痛むのです。
マッサージをしても、シンスプが良くなることはありません。
もしかすると、それで良くなった方があるかもしれませんが、
それはマッサージが効いたのではなく、
シンスプの炎症が治まる時期であった、
もしくは、
治療に加えて安静の指示が出ていたということの方が大きいのではないかと考えています。
このテーマは、一応今回で終了とします。
(追記で加筆する場合もあると思いますが)
次回からは、「シンスプリントは疲労骨折へと悪化する!」
というテーマで書きたいと思います。
最近になって、シンスプリントは疲労骨折へと悪化する、
ということが知られるようになりました。
この点について、わかりやすく書いていきたいと思っています。
シンスプリントを理解していただくにあたっては、特に重要なテーマです。
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