シンスプリント・オスグッド・シーバー病専門外来 つつじが丘接骨院のブログ2

2017年09月

さて、サッカー女子の彼女ですが、


彼女もスポーツ女子に多い、相当な痛みも我慢して頑張ってしまうような性格です。


これまで多くの患者さまを診てきて思うのですが、


男子よりも女子の方が我慢強いのは確かなようです。


加えて頑張り屋の性格だと、


骨折などの相当な痛みでなければ休むことなど考えません。


この彼女も同じような性格のようです。


スポーツにおいて、これくらい集中できるのは結構なことだと思いますが、


これが逆に災いしてしまうことも多いのです。


「治療を受けていれば何とかなる」という気持ちもわかりますが、


治療を受けてもどうにもならない痛みがあるのもまた事実なのです。


彼女は、その後整骨院で治療を受けていました。

シンスプリント 鍼治療

マッサージ、テーピング、電気治療、針などがメインです。

(鍼治療でシンスプリントが治るとは考えられないです)

治療を受けた後は、良くなった感じがしていたようですが、


それに反してシンスプはどんどん悪化してきています。


サッカーをしている時だけ痛みがあったのですが、


それは、朝起きた時、歩いている時、階段の昇り降りの時など、


日常生活にも痛みが強くなってきました。


そんな状態ですから、クラブのトレーナーから検査を受けなさいという指導がされました。

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さて、今回からは、


シンスプリント外来(兵庫)、装具製作ラボ(東京)の患者さまの中から、


シンスプが疲労骨折まで悪化してしまった患者さまを紹介します。


彼女は東京にお住いの高校生でサッカーをしています。

サッカー 

通学している高校は女子サッカーではかなりの強豪校です。


彼女自身、中学の時から注目されている存在のようです。


彼女が脚に痛みを感じ出したのが、


春休みも近くなってきて、練習量が前にも増して増えてきた時のことです。


当初は、それほどでもない痛みだったとのことですが、


その痛みが徐々に強くなっていたのです。


走っている時、切り返しの時、ダッシュの時など全ての動きに痛みが出てきています。


チームメイトがシンスプになったのを見てきましたから、


自分の痛みがシンスプリントなんだとすぐにわかったのだそうです。


チームのトレーナーからも治療に行きなさいということで、


これまでに通っていた整骨院に治療に向かったのです。

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前回まで、


シンスプリントが疲労骨折を起こしてしまった場合のケースを書きました。


では、なぜこのようなことが発生するのかということについて書きます。


これまでこのブログでは、


・シンスプは筋肉の硬さなどでは発症しない

・カラダの硬さが原因であるということも否定している

・骨盤の歪みなどが原因でシンスプは発症しない


ということを一貫して書いています。


なぜなら、上記のようなことが原因で疲労骨折などは発症しないからです。

シンスプリントのレントゲンとMRI画像

現在様々な治療が提供されていますが、


そのほとんどは、上記のようなことをシンスプの原因としています。


だから治すことができないのです。


骨が損傷しているのにもかかわらず、


マッサージ、整体、骨盤矯正、鍼治療、テーピング、筋トレなど、


その治療の対象は筋肉、関節となっています。


なぜ、シンスプが疲労骨折へと悪化するのか?ということを、


突き詰めて考えていくと、


そこには、これまでは違う見解が生まれてくるのです。


次回は、シンスプリント外来、装具製作ラボに来られた患者さまの中から、


シンスプが疲労骨折へと悪化してしまったケースを紹介したいと思います。

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前回に続いて、


シンスプにより発症する疲労骨折のタイプについて解説しています。


③レントゲンでもMRI検査でも疲労骨折が確認でき、それが多発しているタイプ


この骨折の特徴は、


脛骨のあらゆる場所で骨折が多発してしまっている。ということです。

copy123

シンスプリント5000症例を診てきた私でも、これまで数例しか診たことがありません。


それくらい珍しいタイプです。


なぜ、ここまで悪化してしまうのか?ということですが、


このタイプの骨折に共通していることがあります。


・大学生あるいは高校23年生である。

・女性に発症するケースが多い(女性しか診たことありません)

・陸上部

・中学生の時からシンスプを患っていることが多い。

・頑張り屋という性格である。


ということなのです。


共通する事項や問診などから推測できることは、


練習は絶対に休めない、

あるいは休ませてもらえないというクラブの活動状況で、


本人も絶対に休まない、という強い意志を持っています。

(クラブを休めないというのは、指導者の指導だけではなく、同じクラブの人から陰口を言われてしまうということもあります)


基本的な走り方に問題があるにもかかわらず、


シンスプが痛むためにフォームを変える余裕もないということも共通しています。


あと、このタイプを何人か診てきた経験から言うと、必ず女性なのです。


これはフィジカル的な問題ではなく、


男性の場合はそこまで我慢が出来ずにリタイアしてしまうということなのだと思
います。


このような条件が揃ってしまうことで、脛骨のあちらこちらに負担がかかります。

(これは走り方が変わってしまうことで負担のかかる箇所が変わるのだろうと思います)


そして、このような不幸なケースが発症してしまうのです。

このケースでは、整体・鍼治療・ストレッチ・マッサージなどのような治療では、

絶対に効果は出ません。


しかし、当院では、


このようなケースでもしっかりと結果を出せるように対応させていただいています。

それだけ装具療法は効果的な治療なのです。

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では、前回に続き、


シンスプにより発症する疲労骨折のタイプについて書きます。


②レントゲンで明らかな骨折が確認できるタイプ


このタイプはレントゲンで直ぐに判明しますから、


素人の方が検査画像を見てもすぐにわかります。

シンスプリントが疲労骨折1

上の画像は、
シンスプが疲労骨折を起こしてしまった場合をわかりやすくイラストにしたものです。


明らかに骨に線が入ってしまっています。


極端に脚に負荷がかかる競技に多いのですが、


①の状態を我慢して競技を続けてしまうことで、

このタイプに進行してしまうこともあります。

IMG_4128

また、シンスプになったこともない人がある日突然こうなってしまった、


ということもあるのです。


このあたりの原因については、これから書く予定にしています。


③レントゲンでもMRI検査でも疲労骨折が確認でき、それが多発しているタイプ


おそらく、このタイプの疲労骨折を診たことのある医療関係者はかなり少ないと思います。

copy123

当院でも年に1例あるかどうかというくらい、発症率は低いタイプです。


私が診ても、可哀想になるくらい経過も悪いですし、


治るまでには相当な期間を要してしまいます。


まして、競技に復帰出来るまでにはもっとかかります。


本人の痛みも相当なものだと思います。


画像から判断できることは、


脛骨が虫食い状態になってしまっている、ということです。


なぜ、ここまで骨折が進んでしまうのか、ということについては、


推測になってしまいますが、次回に書きたいと思います。

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