シンスプリント・オスグッド・シーバー病専門外来 つつじが丘接骨院のブログ2

タグ:シンスプリント

シンスプの疲労骨折の場合は、最初レントゲンに写らないことがほとんどです。


患者さまとしては、


レントゲンに何も写っておらず、心配がないということで、


スポーツに復帰しても大丈夫!と考えてしまいがちになるのですが、


この時点で症状を併せて考えることがとても重要なのです。

(前回までのテーマ「シンスプリントの症状レベル」も併せてお読みください)


そうすることで、疲労骨折は未然に防ぐことができます。


では、シンスプが疲労骨折を起こす場合、


その程度によって疲労骨折の形態も変わってきます。


まず、一番多いタイプの疲労骨折としては、


①レントゲンには写らないがMRI検査で確認できるタイプ


シンスプが疲労骨折となってしまう場合には、このタイプが最も多いタイプです。

シンスプリントのレントゲンとMRI画像

レントゲン検査をしても何の変化も写ってはいないので、


問題なしと診断されてしまうことも多々あります。


気を付けなければいけないケースです。


画像としては、レントゲンには骨折を疑わせるものは写ってはいないのですが、


MRI
検査をしていただくことで、

脛骨が炎症を起こしている様子が確認できます。

とりあえず、レントゲン検査では問題がないので、


スポーツを続けてしまうことが多く、

その結果として疲労骨折へと悪化してしまいます。

ここで
シンスプリントのMRI検査についてということで追記しておきます。


◇◆◇◆◇◆シンスプリントのMRI検査について◇◆◇◆◇◆


一般的には、骨の検査ではMRIなどは使われないことが多いようですが、


シンスプリントは骨の内部での骨折を考えなければなりません。


ですから、骨の内部が観察できるMRIを使われることが多いのです。


MRI
の場合は様々な撮影方法があるのですが、


シンスプの場合は、水分が白く映る撮影法で検査をします。

T2脂肪抑制と言われています)


こういう撮影法でMRI検査をすると、炎症の強い部分が白く映し出されます。


炎症が強いということは、

その部分に多くの水分が集まりますから白く映し出されるのです。


骨折がある場合、その部分は強い炎症があるわけですから、


よりはっきりと白い画像を確認することができます。


だから、シンスプの場合はT2脂肪抑制画像で検査をされるのです。


ちなみに脂肪抑制とは、


脂肪の画像も白く映し出されると、画像が白いばかりになるので、


脂肪もあまり写さないように、水分だけをより強調しましょう、ということです。


シンスプの骨折のタイプの解説は次回に続きます。

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さて、今回はシンスプが疲労骨折へと悪化してしまう過程について書きます。


下記の図は、すねの断面図です。

4518_312_642-tibialis-posterior-site-for-emg


茶色に写っているのが骨になります。


二本ある骨のうち、太い方の骨が脛骨となります。


ここで着目していただきたいのが、


疲労骨折を起こすのは、細い方の骨(腓骨)ではなく、


太い方の骨(脛骨)であるということです。

tibial-stress-fractureial


細い方の骨が疲労骨折を起こすこともありますが、

(細い方の骨が骨折を起こしたとしても、基本的にはシンスプリントと呼んでもいいのではないかと考えています)


ほとんどは太い方の骨が骨折を起こしてしまうことの方が多いのです。

(なぜ、細い方の腓骨ではなく、脛骨なのであるかは今後このブログで書きます)


脛骨の疲労骨折は、最初からレントゲンに映ることは稀です。


レントゲンに写らないからこそ、


骨には問題がない、という診断になってしまうのですが、


この時点で、画像だけではなく、


症状も合わせて考えてあげることができれば、


疲労骨折を起こしてしまう確率はグンと低くなるはずです。

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では、今回からシンスプと疲労骨折について具体的に書きたいと思います。


このテーマで書く内容は、


・疲労骨折とは?

・検査写真(レントゲンやMRI検査)

・その患者さまの状況、


など、そのあたりをわかりやすく書きたいと思います。


まずは最初として、疲労骨折とは何だろう?ということについて書きます。


疲労骨折とは、


明らかな原因(転んだ、落ちた、捻じったなど)がないのにも関わらず、


骨が折れてしまうケースのことを指します。


明らかな原因は見当たらないのですが、


一度では骨折しない程度の力が繰り返し加わることで起こるものです。


シンスプリントの場合で言えば脛骨、

疲労骨折5

足の痛みで多いのは第2・3中足骨、


疲労骨折3

体幹で多いのが肋骨、ということになります。


最近、シンスプが疲労骨折になることが理解されてきていますが、


数年前までは、

シンスプが疲労骨折になることなど誰もがわかっていなかったことでした。


当院では、この点にいち早く着目していたのですが、


シンスプの場合は、疲労骨折の初期の場合ではレントゲンに映らないこともあり、


一般の方はもちろんのこと、


業界においても、理解していなかった先生がとても多いのが実際だったのです。

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さて、今回から新しいテーマで書きます。


テーマは「シンスプリントは疲労骨折へと悪化する!」です。


このテーマを書く理由は一つです。


それは、前回までこのブログで書いていたシンスプの症状レベルと、


疲労骨折は大きく関係するからです。


知らない方も多いのですが、


シンスプは悪化することで疲労骨折へと悪化することがあります。


しかも、それは珍しいものではありません。

疲労骨折2

誰でも、どのようなシンスプの方でも起こりうることなのです。


今回から、そのシンスプと疲労骨折にテーマを絞って書きたいと思います。


これまでの患者さまの経験から、


・当院にストックしてある検査写真(レントゲンやMRI検査)やその患者さまの環境

・その患者さまがどうして疲労骨折になってしまったのか?

・そのような方が治るまでのプロセス

・疲労骨折になっているかどうかのセルフチェック

 (これは治療をされている立場の方にも有効です)

・その他、疲労骨折になってしまった患者さまの治療ケース


など、専門外来を行ってきたからこそ書ける内容にしたいと考えています。


シンスプリントに対して、


治療をされているのにもかかわらず、


疲労骨折になってしまって当院に来院された患者さまはものすごく多いのです。


そのようなケースを数百人と診てきました。


その経験の中から、


知っていただきたいことを書いていこうと考えています。

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さて、前回から紹介している高校生のケースですが、


シンスプの治療のためにずっとマッサージを受けていました。


それでは全く改善しないどころか、以前よりも悪くなってきています。

シンスプリントへのマッサージ

当院の症状レベルでいうレベル2という状態です。


レベル2の場合は、


起床時、歩行時など日常生活での痛みが出ているということになります。


こういう場合は、一度レベル1に戻す必要があるため、


日常生活の痛みが取れる装具をしていただくことになります。

(実際にはレベル2まで進行する方はシンスプ全体の約5%という感じです)

図1

この高校生の場合も日常的装具を装着していただきました。


この装具をすると、起床時、歩行時、階段の昇り降りなどの痛みは全く感じなくなります。


こうすることで約1週間~10日間くらいでレベルⅠの状態に戻すことができます。


この彼の場合は、


1週間後には痛みもなくバスケットボールをできるまでになりました。


シンスプリントの治療にマッサージをされるところが多々あります。


シンスプとは何なのか?
という基本的なことを考えていないため,

このような治療になってしまうのだと思います。


シンスプは筋肉の痛みではありません、
骨が痛むのです。


マッサージをしても、シンスプが良くなることはありません。


もしかすると、それで良くなった方があるかもしれませんが、


それはマッサージが効いたのではなく、


シンスプの炎症が治まる時期であった、


もしくは、

治療に加えて安静の指示が出ていたということの方が大きいのではないかと考えています。


このテーマは、一応今回で終了とします。
(追記で加筆する場合もあると思いますが)


次回からは、「シンスプリントは疲労骨折へと悪化する!」

というテーマで書きたいと思います。


最近になって、シンスプリントは疲労骨折へと悪化する、


ということが知られるようになりました。


この点について、わかりやすく書いていきたいと思っています。

シンスプリントを理解していただくにあたっては、特に重要なテーマです。

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