シンスプリント・オスグッド・シーバー病専門外来 つつじが丘接骨院のブログ2

タグ:器械体操

器械体操のシンスプ発症率は高いものであると書きました。


器械体操の選手をイメージしてもらえると理解していただけると思いますが、


体操の選手は、ほぼすべての方がカラダは柔軟なはずです。


そうでなければ成り立たない競技なのです。

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つまり、カラダは柔らかくてもシンスプになってしまうということなのです。


ですから、シンスプの原因がカラダの柔軟性にあるというのは、


大きな間違いであると断言できます。


シンスプは、治療をする立場にある先生が、


シンスプの痛みというものについて深く考えもせず、

習ったままの診断をされているように思います。


なので、今でもカラダの柔軟性を指摘して、


それがあたかもシンスプの原因であるように言っているのだと考えられます。


前回、高校生のスポーツ競技別の人口のグラフを載せましたが、


全部で37競技ものスポーツがありました。


この中で、

これまで当院のシンスプリント外来に来られたことのない競技は11種目あります。


カラダの硬さを原因とするよりも、


なぜシンスプが発症する競技と発症しない競技に分かれてしまうのか?

を考えることの方が、


シンスプの本当の原因に近づけるのです。


次回は、カラダの硬さを原因とされ、


ストレッチ治療を数か月もの間受けてきた患者さまのケースを紹介します。

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シンスプはカラダの硬さが原因なのかと言えば、


それは明らかにNOだと言えます。


まず、それを統計的な数値から検証してみたいと思います。


これは平成11年度における高校生のクラブ活動別の人数です。

競技別人口 高校

最も競技人口が多いのが硬式野球で166000人。


二番目にサッカーで159000人。

(おそらく今はサッカーになっているのでないかと思いますが)


その後に、バスケ、陸上、バドミントンなど続いて、


最も競技人口が少ないのが水泳(飛び込み)の92人となっています。


当時の当院のシンスプ外来に来院された高校生の患者さまを対象として調べてみると、


競技人口のわりに突出して来院患者の多い競技が、


実は器械体操なのです。


では、シンスプの実数の多い競技は何かというと、

野球やサッカーがシンスプの患者数も多いものだと思うのですが、


最もシンスプの実数が多い競技は陸上となっています。


あくまでもこれは当院に来られた患者さまの統計ですから、


確実なものではありません。


しかし、統計の上では、


器械体操のシンスプ来院患者率が高いということは興味深い数字だと言えます。


なぜなら、器械体操の選手はカラダが硬くては成り立たない競技だからです。

このような統計は誰も知らないことです。

しかし、統計を取ることでしか得られない治療の発想があるのです。

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