器械体操のシンスプ発症率は高いものであると書きました。
器械体操の選手をイメージしてもらえると理解していただけると思いますが、
体操の選手は、ほぼすべての方がカラダは柔軟なはずです。
そうでなければ成り立たない競技なのです。
つまり、カラダは柔らかくてもシンスプになってしまうということなのです。
ですから、シンスプの原因がカラダの柔軟性にあるというのは、
大きな間違いであると断言できます。
シンスプは、治療をする立場にある先生が、
シンスプの痛みというものについて深く考えもせず、
習ったままの診断をされているように思います。
なので、今でもカラダの柔軟性を指摘して、
それがあたかもシンスプの原因であるように言っているのだと考えられます。
前回、高校生のスポーツ競技別の人口のグラフを載せましたが、
全部で37競技ものスポーツがありました。
この中で、
これまで当院のシンスプリント外来に来られたことのない競技は11種目あります。
カラダの硬さを原因とするよりも、
なぜシンスプが発症する競技と発症しない競技に分かれてしまうのか?
を考えることの方が、
シンスプの本当の原因に近づけるのです。
次回は、カラダの硬さを原因とされ、
ストレッチ治療を数か月もの間受けてきた患者さまのケースを紹介します。
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